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もう一人、彼を愛していた女性がいたとしたら・・・韓国ドラマ「美しき日々」にハマった、私の創作文です。かなりムリのある展開・設定になっています。ドラマの美しき日々しかダメな方は読まないで下さいね。
by chiroparo
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3 予感…?

今夜も、また主任の嫌がらせのせいで残業になった。

「ジニョンさん、このディスプレーに合うポスターと、あと今週のランキングを表にしておいて」
「はい…」
「明日の朝、社長がおいでになるって室長から聞いたのよ。今夜中にしておいてね」
「はいはい…」
「返事は1度でいいのよ。何度言ったら分かるのかしら?」
「はぁ~い…」
「だから!!!…もういいわ。必ず、明日の朝には張り出しておいてね!」
「・・・・・・」
「もう、本当に…」

ブツブツ言いながら主任が帰った後、しばらくは何も手につかなかった。






プルルル、プルルルル・・・

「おばあちゃん?私よ、ジニョン… おじいちゃんの具合はどう?」

「うん、そうなの…今夜は帰れないかも」

「分かった、じゃあね。おばあちゃんも…おやすみ…」
(ふぅ~…)

おじいちゃんの体調は、相変わらずで…今夜も、すごく気になるのに。
昔から厳しい人だったけど、最近は体の調子が悪いせいか、ずいぶん気弱になってきてる。

私の顔を見ると、少しは笑顔を見せてくれるのに…帰りたいな。。。


「ジニョン、ごめん。今夜は急用で手伝ってあげられないのよ」

「いいのよ、ナレ。この前も遅くまで手伝ってくれたんじゃない。早く帰って」

「ムリしないでね、ジニョン」

「ええ、ナレも気をつけて…」

(やっぱり、今夜も一人で残業か…ちょっと期待してたんだけど、やるしかないか…)


デスクに必要な資料を並べて、さっそく取り掛かった。

(ぼやぼやしてたら、徹夜になっちゃうわ)

でも、思いとは裏腹に時間ばかりが過ぎて行き、なかなか仕事ははかどらなかった。

「もう、嫌だ!明日こそ、辞表を主任に叩きつけてやるから!!」

こんなにイライラしている時でも、本来の性格っていうのには逆らえないみたい…
与えられた仕事だけは、絶対完璧にやりたかった。

(よし、ここまで来たらあと少しね。ここへイラストを入れて、仕上げだわ)

少し前から、睡魔と闘いながらの作業だった。

昨夜も、おじいちゃんは熱が高くて…
昼間ずっと看ているおばあちゃんに代わって、寝ずに看病していた。

ほとんど徹夜…そんな日が、何日も続いていたから…


(携帯のアラームをセットしておけば、安心して仮眠できるし…)

(ほんのちょっとなら、眠っても大丈夫よね。少しだけ…ね…)


その仮眠で、私は夢を見た。

ここに勤める前まで付き合っていた彼の夢。

本当に勝手な男だった。自分が会いたい時は、私の予定にはお構いなしで呼び出した…
自分の都合が悪いと、何日も…電話すらかけてこない。
最初は少しつらい時もあったけど…私も結局のところ本気じゃなかったのよね。

別れる時も、ぜんぜん涙は出なかったから。

最後の方は、そう…体だけで繋がってたんだと思う。
性格は最低の男だったけど…体の相性だけは、今まで付き合ってきた
誰よりもずっと良かった。

初めての夜に・・・・・

私の体中にキスの雨を降らせ…
我慢できなくなった私は、その夜…何度も何度も昇りつめた…

いつも男が満足するだけの、私の心も体も置いてきぼりだった。
あいつとの経験以外では……

「おまえ、ここが感じるんだろう?」

そう言いながら、執拗に私の首筋や耳、うなじを責めつづけた。
そして、それだけで何度も昇りつめてしまった私。

 そう…温かい息がうなじに触れて…
 唇が何度も首筋をなぞって…

そんな夢か、現実か分からないような快いはざ間を彷徨っていた…

ふと・・・・・・
体の奥が燃えるように熱くなって、目が覚めた。

気づくと、私はデスクに突っ伏して寝てしまっていたようだった。
(…何時?!)
どれぐらい時間が経ったんだろう。 でも壁にかけられた時計は、まだ3時…

(良かった…まだ十分、間に合うわ)


あわてて立ち上がった途端、背中から何かが落ちた。

(何?!誰が?…)

拾い上げてみると、そのコートは、どこかで嗅いだことがあるコロンの香りがした。

(これは…どこで嗅いだのかしら?)

「…! まさか?!」

そういえば今朝、挨拶したときに室長が着ていたような気がする。

でも、どこ? 見回しても、誰の気配もない。


私は、どうしても確かめたくなった。…そしてそっと、室長室を覗いてみた。

(誰もいない?)

まだ、ほんのり空調の暖かさが残っていた。
そして、眠っている私に掛けられていたコート同じ香りが漂っている…

そう同じ香り…

(じゃあ、室長が私に掛けてくれたの?…)

まだちゃんと目覚めていない頭では、いくら整理しようとしても、どうしても考えがまとまらない。

(そうだわ・・・こんなことしていられない)

仕事がまだ残っていたことを思い出した。
(まずは、とにかく仕上げなきゃ!!)

コートを、室長室に残して、私はまた仕事に戻った。

1時間ほどして、何とか頼まれていた仕事が終った。。。

「やった~~!!」

やっぱり、仕事の達成感は一種の快感よね。そんなことを思いながら、あくびをかみ殺す…

一息つくために、コーヒーを入れてカップから少しすすった。

「熱っ!でも美味しい…」


(そういえば、あれは本当に室長なんだろうか? でも…)

いろいろ思いを巡らせながらも、私はふっと首筋に残る感覚が気になった。

(なんだろう…?)

手で触っても、何も変化はないようだし・・・


(夢、見ちゃったんだった。アイツの夢なんて、ずっと見たことなかったのに…妙に生々しかったわ)
(欲求不満なのかな・・・・・・)

時計を見ると、5時前…

今からなら、一度帰ってシャワーを浴びて来られる。
(顔でも洗って、眠気を覚まして帰ろう。 おじいちゃんの顔も見られるわ)


急いで洗面所に顔を洗いに行って、水を出しながら髪を束ねた。

冷たい水で顔を洗って…鏡にうつる顔を見た。

(寝不足のひどい顔だ…)
(あれ? これは・・・・何?)

鏡に写った首筋を見て、愕然とした。私の首筋に残るもの。


それは、見覚えのある赤い刻印だった。。。。。。
by chiroparo | 2005-11-06 00:10 | 美しき日々3

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